Q
QUESTION
連続ラミネート装置を使用して生産していますが、しわが出るため改善したい。
A
ANSWER
しわは「種類」を見れば、原因の見当がつきます。まずは現場で発生しているしわが、どのタイプに当たるかを観察することが、改善への第一歩です。
しわの種類と主な原因
- 縦じわ(流れ方向)
主な原因:ロール平行度不良、ニップ圧の左右差、エキスパンダーロール不調、フィルム端部の厚みムラ - 横じわ(直角方向)
主な原因:ライン速度の急変、ロール間の張力差、加熱ロールでのスティック、エア噛み - 斜めじわ(V字・八の字)
主な原因:ロール軸のミスアライメント、ベアリング劣化、フィルム蛇行 - 局部しわ(バギーレーン)
主な原因:フィルムの厚みムラ、巻取り張力の偏り、ロール表面の付着物
原因は5系統で切り分ける
この順番で点検すると、漏れなく短時間で原因にたどり着けます。
- 張力系:ダンサーロールやロードセルの応答、加減速時のオーバーシュート、ゾーン間の張力設定
- ロール系:平行度、クラウン量、表面の摩耗・腐食、ニップ圧分布、ベアリングのガタ
- 材料系:フィルムの厚みムラ、カール、エッジテーパー、ロット差、吸湿
- 熱・環境系:加熱ロールの温度ムラ、熱収縮差、工場内の温湿度(季節で変動するならここを疑う)
- 接着剤・塗工系:塗布量ムラ、乾燥不足、硬化収縮、粘度変動
改善は「条件出し → 設備改修」の二段構え
1まずは運転条件の最適化を
張力プロファイル、ライン速度、温度設定、ニップ圧の見直しで解決できるしわは少なくありません。
2それでも残るしわは設備側に原因あり
ライン更新をせずに、次のような部分改造で大幅に改善できるケースが多くあります。
- ロールのリグラインド・再クラウン加工
- エキスパンダーロール(バナナロール等)の後付け
- 張力制御のロードセル化・サーボ化
- 加熱ロールの温度均一化(誘導加熱、ゾーン分割)
- 張力・蛇行検出センサーの追加








